「家訓づくり×感謝の手紙」新入社員研修

 

 

平成30年4月6日、広島県尾道にて行われた、丸善製薬さまの新入社員研修の席にお招きいただきました。

 

家訓ニストが考える新入社員研修

 

新入社員研修といって、皆様がイメージする内容はどのようなものでしょうか?マナー研修や、電話の応対の練習。あるいは仲間意識を醸成するロールプレイングみたいなものを想像しないでしょうか?

 

どれも必要なもので、その道のプロの先生方が、様々な手法で研修をすすめてくれます。一方、家訓ニストの提供する研修は一味もふた味も違うものです。いうなれば「あり方」の研修です。マナーや、電話などは「やり方」の研修。家訓ニストは「あり方」の研修を提案します。「あり方」の研修とは、なぜ、働くか、なんのために頑張るのか、そして感謝とその感謝への恩返しとは何なのか?そんな「そもそも論」に切り込む内容です。

 

「あり方」の研修

「やり方」と「あり方」というキーワードは、オリンピックに出場するトップ選手も取り入れているメンタルトレーニング手法です。筋トレや、技術向上などの練習は「やり方」。一方、何のために頑張るのか?そんな動機を掘り下げるのが「あり方」のトレーニングです。

 

動機がはっきりしている方が、いい結果を生みやすいもの。それは、トップ選手だけでなく、経営者や従業員さん、そして新入社員さんでも同じことが言えるはずです。今回の研修でも「あり方」を掘り下げるために「家訓づくり」のワークショップと、お父さんお母さんへの感謝の手紙というスペシャルコラボを企画しました。

 

家訓づくりから、感謝の手紙へ

通常「家訓づくり」のセミナーは、PTAを中心に親世代や、シニア世代に開催させていただいています。それまでの人生の歩みを反芻し、これだけは守って欲しい、そんな教訓や愛情を「家訓」にして子や孫に伝える内容です。しかし、新入社員むけの研修では、結婚もお子さんもいない若い皆様むけのセミナーとなります。せっかくいい家訓をつくっても、渡す相手?がいないという弱点がありました。

 

そこで、「家訓づくり」に加え、作成した家訓を発表する相手として、自分の親やお世話になった人に「手紙で伝える」手法を考案しました。とくに新入社員さんの場合、生まれてオギャーと生まれてから、はじめて親元を離れるのが就職の機会なのではないでしょうか?親はもちろん、社会からも支えられていた自分が、今度は会社や社会を支えるというのが「就職」です。本人にとっては、こっぱずかしい手紙になるかもしれませんが、親御さんにとっては、一生忘れられない手紙となることは確実です^^ 事実、福岡でセミナーを主催し、「親への手紙」を書いていただいた後、手紙を受け取る側のご家族からお褒めの言葉を頂戴したことがあります。っていうかボクだって欲しい(T_T)

 

 社会人になるにあたり、自分自身の入社までの人生をあらためて振り返り周囲の方からのご支援・ご恩を再確すると共に感謝の気持ちを文章(手紙)にするという趣旨にご賛同いただき、丸善製薬さまでのセミナーにつながりました。

 

ちなみに丸善さんの経営理念は、 「人間の幸福は謝念につきる」というもの。感謝の気持ちを持っている人の方がいい仕事ができる。さらにいえば、仕事をつうじ社会に貢献することこそ、人間にとっての幸福なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 3人のレンガ積みの話

 

 イソップ童話に出てくる「3人のレンガ積み」のお話です。

 

世界中を回っている旅人が,ある町はずれの1本道を歩いていると,1人の男が道の脇で難しそうな顔をしてレンガを積んでいました。 旅人は,その男のそばに立ち止まってたずねました。 「ここでいったい何をしているのですか?」すると,男はこう答えました。

 

「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日,雨の日も強い風の日も,暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか,まったくついてない。」 旅人は,その男に「大変ですね」と慰めの言葉を残して,歩き続けました。

 

しばらく行くと,一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。しかし,その男は,先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。そこで,また旅人はたずねました。 「ここでいったい何をしているのですか?」すると,男はこう答えました。 「オレはね,ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね。」 旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。すると,意外な言葉が返ってきました。 「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから,大変だなんて言ったらバチが当たるよ。」 旅人は,その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。

 

さらにもう少し歩くと,別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでい ました。 旅人は興味深くたずねました。 「ここで,いったい何をしているのですか?」すると,男は目を輝かせてこう答えました。 「ああ,オレたちのことかい?オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。」

旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。すると男は,楽しそうにこう返してきました。 「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け,悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」 旅人は,その男にお礼の言葉を残して,元気いっぱいに歩き始めました。

 

あなたは、何のために働いていますか?

どうせ働くなら楽しく生き生き働きたいもの、そして、どうせ働くなら社会に貢献したいもの、あなたは3人の男のうち、何番目の男に似ていますか?そして、ビジネスのパートナーとして、何番目の男と取引をしたいでしょうか?

 

多くの示唆にとむ「レンガ積みの男」のお話。家訓づくりと、感謝の手紙を書くセミナーは、3人目の男になってもらうためのセミナーです。

 

丸善製薬(まるぜんせいやく)は、広島県尾道市に本社を置く医薬品などを製造する会社です。医薬品以外にも、化粧品や甘草から抽出した甘味料などを製造している創業80年をむかえたメーカーです。

 

今回、尾道JCのメンバーでもある日暮社長の斡旋で、講師をつとめさせていただくことになりました。お招きいただきましてありがとうございます^^

 

ちょっと気が早いですが、来年もぜひ呼んでください!

 

  ■大人気・家訓ブログが本になりました!

 

<新刊>口コミだけで7,000人以上が共感! “家訓のスペシャリスト”の幡谷哲太郎氏が、初めての書籍『世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方』を発売~叱らない、見守る子育ての極意を教えます~

 

■書籍概要

書籍名: 世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方

著者 : 幡谷哲太郎

発売日: 2015年6月1日

出版社: セルバ出版 価格 : 1,600円+税  

URL  http://www.amazon.co.jp/dp/4863672063