『1行バカ売れ』(川上徹也 著)の書評と研究
『世界一簡単な幸福を招く家訓のつくり方』がやや売れしている著者の幡谷です。
やや売れから、バカ売れになれるようコピーライターである川上さんの著作『1行バカ売れ』を研究し、家訓づくりのキャッチコピーを研究してみたいと思います。
■コピーライターの仕事とは?
情報化社会が加速しています。現在の1日に受け取る情報量は、江戸時代の一生分と同じだと言われています。
情報のインフレ時代に、物を買ってもらう。あるいは関心を持ってもらうためには、有象無象のライバルたちの激烈な競争に勝つ必要があります。
「いいものは必ず売れる」と棚に商品を揃え、お客を待っていれば良かったのが昭和の商い。平成の商いは、たくさんの情報の中から、選んでもらうための「誘い水」が必要です。この「誘い水」が、コピーライト力なのではないでしょうか?
本著には、「一行バカ売れ」の具体例が紹介されています。
・「奇跡のリンゴ」
収穫間際のリンゴが台風の直撃をうけ、多くが落下。生き残ったリンゴを「落ちないリンゴ」と名前をかえ、受験生むけに販売したところ、高額にも拘らず大人気となった。
・「スパイシーキャビア」
西欧人には魚卵を食べる習慣がありません。ニューヨークの日本料理屋が、ゲテモノ扱いだった明太子料理を「スパイシーキャビア」と名前を変えると大人気メニューとなった
・「元彼が、サンタクロース」
ブランド品買い取りの会社のコピーです。家に眠っている元彼からのプレゼントの買い取りを促す秀逸なメッセージではないでしょうか?
・「土用の丑の日」
江戸時代、平賀源内が考案したという「土用の丑の日」。夏場に売上が落ちるウナギ料理屋の主人に頼まれ考案したと伝えられています。200年たった今も生き続けている元祖キャッチコピーです^^
■「いまだけ ここだけ あなただけ」5つのキーと10個の
本には、「ステーキでなく、シズルを売れ!」との広告業界の鉄則が紹介しています。
シズルとは、ジュージューする音をさす英語で、肉汁や香りとか、あるいは産地であるとか、ステーキそのものでなく、ステーキ周辺の情報を指します。
そしてシズルは3つの約束事があります「今だけ ここだけ あなただけ」というスペシャル感の演出です。
本で紹介されたキーワードを紹介させていただきます^^
@「あなただけ」と思わせる5つのキー
・ニュースを知らせる
・得することを提示する
・欲望を刺激する
・恐怖と不安でやさしく脅す
・信用を売りにする
@言葉のチョイスのために
・ターゲットを限定する
・問いかける
・圧縮して言い切る
・対比と本歌取り
・誇張をエンタメ化
・重要な情報を隠す
・数字やランキングを使う
・比喩でひきつける
・常識の逆をいう
・本気でお願いする
■トレーニングタイム「家訓の本」で応用してみよう
著作である『世界一簡単な幸せを招く家訓のつくり方』には、幻のサブタイトルがついていました。それは「家訓があれば85%のことはうまくいく 子育てに悩む まじめすぎるお母さんへ(お父さんも可)」というものです。
やたら長いタイトルは、検索エンジンに引っかかるためと、少しでも関心をもってもらうためのアイディアでしたが、出版社からNGとなり、現在のタイトルに落ち着きました(*_*)
素人がつくった本、しかも「家訓」というほとんど死語になっている言葉を、アカの他人に関心をもってもらうためには、たくさんの工夫が必要です。
現代は、関心の奪いあいの時代です。
現在の1日に受け取る情報量は、江戸時代の一生分と同じだと言われています。たくさんの情報のなかで埋没するのは、本やニュースだけでなく、あなた自身の存在かもしれません。
あなた自身も、他人やお客や恋人に売り込む商品と仮定すると、コピーライト力は、21世紀を生きる上で一番必要な力なのかもしれません^^
生きる力を磨く、コピーライト力を身に着けうるために『一秒バカ売れ』で学んだことを仮想「家訓本その②」をターゲットに、早速実践してみたいと思います^^
・「満足率97.3% 幸せを招くたった1つの習慣」
・「いい本なのに売れないのはなぜ!? 幸せをつかむたった1つの習慣」
・「1600円で子どもの人生を変える本 今日から実践できる家訓づくりの本」
・「世界の中心で家訓と叫ぶ」
・「ご先祖さんはサンタクロース ~家訓という子どもを育むプレゼント~」
・「子育てにドラえもんはいない でも家訓ならある」
・「●●だって選べる時代に、家訓の1つもないのはおかしい」
・「家訓は難しい。でも97.3%の満足率で選ばれるのはなぜか!?」
・「子育てはごじゃっぺでいい ~家訓1つで楽々子育て~」
・「幸せになりたいならディ●ニーランドには行くな ~家訓1つで人生を変える方法~」
・「それで良かったらこの本は読むな ~幸せをまねく家訓の法則~」
・「男は永遠の10歳児 家訓で育てる父ちゃんの背中」
・「星一徹はどこいった? 家訓でつくるオヤジの背中」
・「明日世界が終わる日に家族で過ごすために読んでおく本」
・「子どもに殺される前に読む本」
・「とにかくやれ! ~子どもの人生をかえる家訓という提案~」
・「暮らしをデザインする 家訓という新しい習慣」
・「物より思い出 塾より家訓 ~塾にお金を捨てる前に読んでおく本~」
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