■お正月の新習慣「セレモニー」と「家訓の唱和」
元旦を迎える日の朝、新品の下着によそ行きの服をきてお節を食べるのが習慣でした。子どもの頃は、なんか面倒な一日だな~っと感じていましたが、なんか特別な感じがあったのは覚えています^^;
そんな特別な時に着る着物を「晴れ着」と呼びます。古来より日本には、日常の生活を「ケ」。そして、お祭りの日や、運動会、結婚式などスペシャルな日を「ハレ」と呼び、明確に区別する風習がありました。
青年会議所では、例会や事業を行う際にセレモニーを取り入れています。これも「ハレ」と「ケ」を区別する1つの実践例ではないでしょうか?
朝起きて、仕事して飯食って寝る。あるいは、ご飯をつくり子どもの面倒をみて、サスペンスをみてふて寝する・・・。「当たり前の生活に感謝しなくてはいけない!」っと頭で理解していても、ダラダラ続く生活の中で出口を見つけるのは難しいものです
現代の生活の問題点の1つに濃淡が足りないことがあげられます。「ハレ」と「ケ」の2つの違いをはっきりさせることが、当たり前の日常を輝かせることにもつながります。モヤモヤする毎日を抜け出すためには、ご先祖さまから受け継いできた日本人のリズムを取り戻すことが近道です。
遊ぶ時はしっかり遊ぶ^^
そして、働く時は、しっかり働く。
今日のブログは、2015年12月31日を記念して、1年間で一番の「ハレ」の日。お正月を迎える作法を紹介していきます。
■お正月のセレモニーの意味
年末になると、大掃除や、年賀状書きなど、たくさんの行事がおしよせてきます。しかしその忙しさには、たくさんの意味があることをご存知でしょうか? まずは、お正月を迎えるにあたってのトリビアです。
・お正月は、歳神さまをお迎えする儀式である
・大掃除は、すす払いをし神様に失礼がないようにするもの
・門松は、歳神さまを家に迎えるための依り代である
・年賀状は本来、「お年始」として知人をまわるものが、簡略化したものである
・お年玉は、もともと「お年魂」と書いた
・お年玉は、餅を配っていたものが、お金に変わっていった
・歳神さまの宿る「鏡餅」をみんなで食べて、安泰を祈るものである
元旦には、「歳神(としがみ)」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために、各ご家庭に降臨します。歳神さまは祖霊神と言われ、田の神として、あるいは山の神として普段から私たちの生活を見守ってくれている神様です。
神さまが家にやってくる! そんな神様への目印が、門松。そして滞在中の居場所が、鏡餅(依り代)。 そしてお年玉とは、鏡餅を食べることで、神様のパワーをおすそ分け頂き、一年の幸福を祈る儀式であったのです。
家訓づくりのセミナーでは、できた家訓をどうやって読みつぐの?そんな質問をいただくことがあります。そのとき、おススメしているのが朝ごはんを食べる時の唱和。あるいは、お正月に家族みんなで読み上げて、そのあと「お年玉」をあげる儀式です。
埼玉県の朝霞市のKさん宅では、お父さんがつくった家訓をお母さんが半紙にしたため、それをお正月に家族で唱和をしていると教えてくれました。 実はこうしたセレモニーには子ども達に日本の伝統を伝える意味だけでなく、日ごろ不足しがちな「お父さん不足」を解消する切り札になる新習慣なのです。
■お父さん不足を補うお正月というサプリメント
家の中で、お母さんは、ほっておいて圧倒的にえらい! 子どもを産み、あるいは家事に精をだす偉大な「神さま」です。お父さんだって、仕事に育児にっと、がんばっていますが、いかんせん家の中では活躍の場所がないと感じないでしょうか? 現代のお父さんは、どこかを演出をしないと「長」(おさ)には成れない現実があるのです。アニメ「巨人の星」の星一徹のような頑固おやじは、もはや絶滅危惧種です。
そして、その演出に一番最適なのが、「お正月」の儀式です。 家訓ニストの推奨する「お正月」の儀式は以下の通りです。
①新しい下着をつけて集合
②家長(お父さん)の元、正座をしてお屠蘇をのむ
③家訓の唱和をする
④子ども達から、1年間の目標をのべさせ、お父さんからお年玉をあげる
⑤あとはとにかく楽しくお正月をすごす^^
お正月の儀式は、家庭内の父親不足を解消する切り札になる習慣です。お年玉は、おこずかいにはあらず。家長のあなたが、正座をさせ、家訓の唱和をし一年の無事を祈り、お年魂を勧進してください。
お正月は、1年間で一番スペシャルな「ハレ」の日です。 そんな楽しい一日に、セレモニー(儀式)を取り入れてみてはいかがでしょうか?
「家訓の唱和」は、家長から上から目線で家族の幸せの基準を示してください
そして、家族のそれぞれが1年間の目標をのべてみましょう
1年の計は元旦にあり。家訓ニストは、楽しいお正月にピリリとする新習慣を実践いただくことを提案します^^
それでは皆様、よいお年を~♪
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