『家族という病』VS『家訓づくりの本』

 

 

 

 

 

 

 

 『家族という病』(作者: 下重暁子・出版社: 幻冬舎)が売れています。ベストセラーに名を連ね、現在30万部近くを売り上げているそうです。

 

「家族ほど、しんどいものはない。」という帯封のメッセージがこの本の購買欲を高める一方、それ以上でもそれ以下でもない、しょうもない本を買ってしまいました(ー_ー)!!

 

著作『世界一簡単な幸せを招く家訓のつくり方』も、実は、家族はしんどい・・・っという立ち位置で、本を書き始めています。

ただし、下重さんが、「自分」に逃げることで、家族との距離を保ったのに比べ、幡谷は、「ご先祖」さんに逃げることで、いけ好かない両親に告げ口をする!というポジショニングです。

 

誰しも「家族」というものに対して、諸手をあげて「家族に乾杯!」とか言えない葛藤を抱えて生きていくものだし、それは、10代でも、50代でもあるいは死ぬ直前まで、モヤモヤしたものと生きていく。それが人生だと思います

 

『家族という病』は、言いたくても言えない葛藤がある!というすべての方に、スッと心に入るタイトルで、パッと買われているという一点でベストセラーとなりました。

対して、家訓づくりの本は、おかげさまで増刷にはいりましたが、公称2000部という部数、100:0.7という完敗です(*_*)

 

ただし、アプローチ、あるいはタイトルの違いはあるものの、「家族」をテーマに、潜在的なニーズがある!ということが分かりました

 


彼をしり、己をしれば、百戦殆うからず。

改めて、仮想敵国たる『家族という病』を紹介させていただきます


概要:(「BOOKデータ」より)

日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。


ここで、本著の読んだ感想で打順を組んでみたいとおもいます


1.「家族ほどしんどいものはない」という帯がいい

2.「家族の話しだけの人はつまらない」と一冊自分の家族の話を書いた

3.被害者意識が高いが、大した被害にあってない

4.おばちゃん(著者)が中二病だ

5.その場の感傷ばかりで、普遍的な価値観がない

6.「家族」の定義に「ご先祖さん」が入っていない

7.引用するデータ(例)がおかしい

8.結局、何が言いたいのか分からない

9.やっぱりタイトルがすごくいい


結局、タイトルにまけて、70歳をすぎた「中2病」のおばちゃんの本を買ってしまったという結論です


家訓二ストのお届けしている「家訓づくり」では、理想の家族の構築にむけて、子どもでも、親でもなく、「自分」が襟をただすことだけを紹介する内容です。


例えば、子どもとの関係に悩むお父さんには、ご自身が、自分の親に孝行すること、あるいはご自身が、お墓まいりをすることでご先祖さんに感謝することを求めています。


子育ての基本は背中をみせること!

そしてそれでも足りなければご先祖さんのパワーを借りることを提案しています


自分自身の体験として、親との関係を悩み、反発した時期もながかったです。40才を超えた今も、結局、両親に感謝しながらも、憎み、反発し、安堵し、うっとおしいっと感じながら日々の生活をおくっています


無理に結論を出す必要もないし、その葛藤もエレルギーの一部なのだな・・・とは感じます。


大酒飲みで、ヘビースモーカーの父に反発し、幡谷は煙草も酒もしません。それは、おじいちゃんもそうだったと聞いています。一方で、一度酒をのめば無二の親友と語る父に比べ、幡谷は疑心暗鬼がひどく、友達が少ないのが欠点です。


結局、親と子。とくに男親と息子は、反発しながら、同化し、あるいは反面教師として自分の人生を歩むものです。でも、その男親も、自分の親の反面教師であるわけで、結局、おじいちゃんと孫、そして自分の親と、自分の息子と、ループしながら、価値観というものは輪廻を繰り返していることでしょう(p_-)


ひとは麦のみで生きるにあらず

「悩む」そのすべてが人生である!


ぼくは、家族との葛藤を、ご先祖さんとの関係、そして家訓づくりの中に応えをもとめ自分の人生を歩んでいます

「家族という病」、そして著作「世界一簡単な幸福を招く家訓のつくり方」。それぞれの提示にした答えに、正解はないのもまた真理です。


ただし30万部VS2000部というのは、いかにも分が悪く、ベストセラーに噛みつく、負け犬の遠吠えにしかきこえません(+_+)

今後も、セミナーやご支援いただく皆様のご厚情を賜り、30万VS1万部、あるいは、ノーベル賞の受賞で見返してやりたいと思います