水戸青年会議所がゼロから立ち上げた「夜・梅・祭」も、おかげさまで10回目を迎えることができました。
日本3名園・偕楽園を舞台に、夜の梅を楽しむ新しいお祭りは、年々来園者を増やし、本年は4万人以上のお客様をお招きすることできました。
偕楽園は、来園者が減っています。とくに日帰り客が殆どをしめることで、水戸の食や、たくさんの魅力を素通りされてしまう課題がありました。水戸青年会議所では、偕楽園の夜間開放を提案し、梅のライトアップや、キャンドルの設置などの夜型のイベントを打つことで、強制的に?宿泊を促す他、バー・バル・バールさん等、まちなかのお店と連携することで回遊性を確保する取組をはじめています
ゼロから始まった夜梅の成功は、水戸に住まれる皆様に、偕楽園の魅力を再発見し、提供した事。そしてその楽しさを、市民自身がクチコミで広げてきたことに由来しています。
今回、そんなクチコミのパワーを確認するために、来園者アンケート特別版として、外国人の皆様への突撃アンケートに挑戦しました^^
題して「YOUは何しに夜梅へ」
どこかのテレビ番組に似ていると感じたあなた・・・気のせいです<(`^´)>
偕楽園東門でYOU(外国人)を待ち構え、出身国にシールを貼ってもらうというシンプルなものです。
また、なんで夜梅に来たのか?ネット、SNS、クチコミの三択で選んでもらう形にしました^^
画像は、出身国の国旗を探しているインド人の来園者です。
幡谷が選んだ21か国の国旗でしたが、インドをはじめ想定していない国の出身者も多かったです
その他にも、インド、ネパール、モンゴル、ウガンダ、キューバ、セルビア・・・
国際化は想定以上に進んでいるですね^^;
こちらの画像は、日立に住むフィルピンからの来園者。
同じように水戸近郊に住まれる東南アジアからの来園者も多かったのも特徴です^^
来訪外国人で一番多かった国は、アメリカでした。
アメリカ人の方々は、英語の先生をしている人が多かったです。生徒さんにとっては、本物の英語に触れる機会だけでなく、先生(外国人)にとっても、異文化に触れる機会になっているようです。
声をかけても、足早に行ってしまうYOU(外国人)が多い中、アメリカ人のみなさんには積極的にアンケートに協力いただきました。陽気なお国柄を現すエピソードです。そんなアメリカ人だからこそ、年に一度の夜梅にひきつけられているのかもしれません。
「YOU」(外国人)っと一口にいってもお国柄も、性格も全然違います
群衆の中で、パッと見た目で声をかけるため、ホリの深い外国人風の日本の皆様にも声をかけてしまい不快な思いをさせるアンケートにもなりました。ごめんね(*_*)
ざっくりとしたレビューとしては
・来訪される外国人は日本人とセットできているケースが多い
・純粋な観光客でなくビジターが多い
・ビジターも茨城に住んでいるケースも多い
・アメリカ人が非常に多い
・白人系の外国人のなかには、英語で話しかけてもガン無視も多い
・上記はヨーロッパ、ロシア人かもしれない
・外国人といっても、陽気な人だけでなくシャイな人も多い
・全体で80名のYOUを獲得
・とりのがしたYOUもおおく、全体で300名以上のYOUが来園していた
・想定していたアジア系の来園者、とくに中国、韓国、台湾が少ない
・見た目が日本人似ているのでスルーしてしまった可能性もある
・ただし雑踏の中で、中国語、韓国語が聞こえてこなかったで実数も少ないと思う
・来園したYOUは、夜梅を非常に楽しんでいた^^
・来園の動機は、ネット半分、クチコミも半分ぐらい
・テレビの取材だと思って、携帯で撮っていく人も多かった(*_*)
(→パクってごめんね)
左の画像は、調査をおえたボードとです。
たくさんのシールが見えるでしょうか?アメリカの国旗のわきに、たくさんのシールが貼られています^^
想定していた中国、韓国、台湾のお客様が少ないのは、旅の仕方が違う点が影響しているかもしれません。ツアー客の場合、ツアー会社に選ばれない限り、夜梅に来ることはありません。また交通渋滞が起こるため、バス旅行には不向きなイベントともいえそうです。
【調査データ】
調査地:偕楽園東門
日 時:3月14日 18時30分~20時30分
人 数:49名
■出身地
アメリカ・・・17名
フィルピン・・7名
モンゴル・・・6名
フランス・カナダ・中国(3名)
タイ・ミャンマー(2名)
ドイツ・オランダ・マレーシア・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ジャマイカ・ウガンダ・クロアチア・オーストリア・インド・セルビア・ハンガリー・キューバ(各 1名)
■来園の動機
クチコミ・・・・8組
インタネット・・7組
SNS・・・・・・3組
リピーター・・・1組
最後になりました今回の調査では、忙しすぎる水戸JCメンバーにかわりOBとなった幡谷、そして水戸を愛する谷津さんと、谷津さんの奥様にご協力いただきました。
英語がまったくできない幡谷の突撃企画に対し、英語に加え国際経験豊かな谷津さんが助け舟を出してくださり、なんとか調査を終えることができました。
現在、日本を訪れる外国人が爆発的に増えています。26年度は1000万人をこえ、オリンピックを控える31年には3000万にこえるという調査結果もあります。インバウンド(inbound)は「入ってくる、内向きの」という意味の形容詞で、旅行・ホテル業界外国人旅行者を自国へ誘致することの意。日本においては、海外から日本へ来る観光客を指すことが多いキーワードです
水戸におけるインバウンドを想定すると、夜梅では、日本人→外国人ビジターへのクチコミが成立していたことが分かります。
そして、インバウンドを恒常的にしていくためには、水戸とかかわりのある外国人からのクチコミという第二波が起こることが必要となります
海外には、ロンリープラネットという人気の旅行本があるそうです。現在、この本には偕楽園や水戸の記述はなく、外国の方に水戸の魅力を伝えるツールは限られているのが現状です。しかし、夜梅のようなオモテナシを展開しクチコミを戦略的に運用していくことが出来れば、インバウンドが成功すると幡谷は考えます
来訪される外国人が増えることは、経済的な効果だけでなく、交流がすすみ新しいイノベーションが起こることを夢想します
お祭り(夜梅)を企画するだけでは、イベント屋。祭りは楽しく、やった感は特別なものがあります。ただし、そこで終わったらJCではありません。様々な角度から検証し、さらに高みをのぞむことで、ようやく時代の変革者になるのです
大成功に終わった夜梅ですが、さらに水戸を変える取組となるように、水戸JCのメンバーには、しっかりとした検証を!そして、関係された皆様に御礼と今後のご協力をお願いします
何目線でのお礼か分かりませんが、来園いただいた皆様、ご協力いただいたYOU(外国人)、そして谷津さんご夫妻。ありがとうございました^^
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