子どもに理想の食卓という絵を描かせると7割の絵にお父さんがいないそうです。
子どもの目線は、正直です。絵にさえ買いてもらえない【お父さん】の存在感は、もはや危機的状況です。
子どもの頃、おふくろに怒られた時、さいごのさいご
「おとうさんに言うわよ!」っと言われた時のビビりようを覚えていますか?
家族のなかで、不動の存在、そして理不尽大王のおやじがいることは、実はお母さんにとっても、便利な装置なのです。
全国で展開してきた家訓づくりのセミナーの中で、受講いただいたお母さんの感想をきくと、深刻なおやじ不足に悩んでいるお話しを何度も聞きました
育メンなる言葉も生まれ、お母さんの手伝いをしているパパが増えていることは素晴らしいことです。しかし、本来のおやじのポジションである「頑固おやじ」の仕事を放棄してしまっては、意味がありません
トキや、イリオモテヤマネコも大事ですが、日本の絶滅危惧種『頑固おやじ』を救う必要があります。
昭和の時代【おやじ】は、大変強いものでした。
画像は、アニメ「巨人の星」星一徹のちゃぶ台返しの場面です。たとえアニメであっても、現代においては、この一枚でさえ放送禁止になるかもしれません。食べ物を粗末にするな!とか、息子を殴るな!とか、しかし、妙なノスタルジックさを感じませんか?
出来れば係りたくない頑固おやじですが、そんなおやじを心は求めています。猿からはじまって、人間になり、その間の10万年間、おやじは、ずっと頑固おやじでした。しかし、ここ50年の生活環境の変化が、オヤジから、頑固性を取り上げ、ただの加齢臭の発生源に代えてしまいました
ちょっと前の50年前、オヤジの活躍する場面はたくさんありました。台風がきたとき、あるいは、お祭りのとき、仕事で輝く姿もかっこいい。でも、今は、生活の不便さの99%はコンビニが解決してくれます。仕事をしている姿も、子どもの目線には映らないパパが多いのではないでしょうか?
子どもの描く、理想の食卓に、おやじの姿がないエピソードに加え、絶滅危惧種『頑固おやじ』を現すもう1つ危機を紹介します。
子どもたちにお金はどこからくるの?と質問してください
7割のこどもが、「銀行!」っと答えます。
給与振込が、オヤジが一番輝く給料日の儀式を奪ってしまいました。頑固おやじを成立させる背景が薄~い時代に突入しているのです。
子ども達は、お母さんがお金が降ろされる場面しかみていません。つまり、お父さんが家族のために、働いているつもりでも、あなたの努力や葛藤は、すべてノーカウント。むしろ家にいない分、マイナスの評価なのです(*_*)
衣食住の近かった昭和の時代、お父さんの働く姿は、自然に子供につたわるものでした。汗をながし、あるいはお客さんに怒られていたとしても、自分たちのために働く姿は尊いものです。そんな姿は、子供たちには大人になるための一番の教科書となりました。
平成になり、自宅と職場は遠く離れ、お父さんの働く姿は、自然には伝わらない時代になっています。絶滅危惧種『頑固おやじ』を復活させるためには、おやじの輝く場面を作る(プロドュース)必要があるのです
社会にはびこる様々な問題は、結局は「家族」に起因していきます
そして、引きこもりや、いじめ、一昔前では想像もつかなかった事件は、家族における【おやじ不足】が原因です
絶滅危惧種「頑固おやじ」の復活は、おやじの晩のおかずを1品ふやすだけでなく、子どもたちの心の隙間をうめ、勉強する意味や、まっすぐに生きるやる気スイッチを押してくれるでしょう。
「家訓づくり」は、頑固おやじ強制ギブスです。
銀行のキャッシュディスペンサーは、数字をおしたらお金を提供してくれます。そんな機械のために、がんばれ!っと言っても、がんばれなくて当たり前、お父さん、お母さんは家族のために頑張っている。そんな当たり前のことも意識しないと伝えられない時代です。
家のなかに「頑固おやじ」をおきましょう。そのためにも「家訓」を通じ、オヤジの背中を上手にセルフプロドュースしていただくことをお勧めします
社会におこる事件の数々は、すべて家族の問題に起因しています
そして、家族の問題は、子どもでなく親。そしてお母さんでなく、おやじにあると家訓ニストは考えます。
深刻なおやじ不足は、もはや社会問題
とくに頑固おやじの絶滅に関して、もっと真剣に議論する必要があります
おやじから、頑固さを取り除いたら、ただの加齢臭発生装置です
おやじがおやじであるために!
家ぞくのなかでいまいち光り輝けない全てのオヤジのために、家訓ニストは全力で応援していきます
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