家訓報告★南双葉JCさま 郷土の文化と風習を学ぶ~家訓づくりプログラム~

平成26年10月31日 福島ブロック南双葉JCさま10月例会として、家訓づくりプログラムを開催させていただきました


国旗があって、JC旗があり、そしてゴングから始まるJCの例会。しかし、JCメンバーには、当たり前すぎる風景も、被災地のLOMさまでは、いまだに難しい現状がありました。


この日本の中で、いまだ立ち入れない区域があるって信じられますか?
そして立ち入り禁止区域のなかでは、3月11日以降、時間は止まったまま・・・ 国道沿いのしまむらでは、ガラスの割れた店内で、商品であったであろう服が無造作においてあるままでした・・・



LOM支援委員会さま、そして家訓ニスト。そして友情によって導かれた鉾田JCさまを加え、最高の例会をつくることができました^^

 

日本には古くから、子孫に残す教訓や戒めなどを「家訓」として残してきた歴史があります。


本例会は、故郷への想いを繋ぐべく地域復興を担う青年地域人として、地域の温故知新に触れ再認識するため、日本青年会議所セミナープログラム「家訓づくりプログラム」を活用し、郷土愛溢れる人財の育成を図ることを目的としています。

 

理事長である小野田理事長は、震災のあった11年度に加え2回目の理事長職となります。12名と少なくなったメンバーさんは、地域をささえる最後の砦として、復興に、仕事に、JCにがんばっておられます。

 

しかし、会場となった川内村、そして南双葉JCさまのエリア内のおかれた状況を考えると、その歩みに希望のもてる要素はほとんどありません。いまだ立ち入り禁止区域がひろがり、解除されたとして、町民の帰村は進まず、コミュニティーは崩壊し、村では、いつ終わるとも思えない不毛な除染作業がつづいています。

苦しい時だからこそJC。しかし、メンバー拡大!の前に、ひとがいない・・・ 百聞は一見にしかず。家訓ニストのみた被災地の現状は、想像を絶するものでした・・・

 

地域で必要とされるJCというより、いまこの地域だからこそ、JCが必要だと強く感じました。

復興には様々なステージがあります。まず止血、除染作業がすすみ、また帰宅困難地域が解除されつつある現状は、ようやく血がとまった段階です。そして次は傷をいやし、さらに怪我(事故)にまけない体力をつくるステージです。地域コミュニティーを復活し、さらに新しい血(住民)を招き入れ、病気にならない、そして苦労したからこそ、どこからも羨望のまなざしを集める輝く地域をつくる必要があります!

 

小野田理事長による例会設営の依頼は、2つ。

1つ目は、セレモニーをするようなきっちりした例会ができていなかったので、基本からやり直したい!

そして、2つ目は、故郷を再生させるために、まず郷土の風土と、風習をまなび、郷土愛を再確認することから考えたい!とのことでした。

 

故郷再生と、家訓づくり?一見、関係なさそうなキーワードですが、家訓づくりこそ、地域を再生させる最初の道しるべだと家訓ニストは考えます。

中国の古典、孟子の一節にこんな言葉が登場します。

 

みな曰く、天下国家と。

天下の本は国にあり、国の本は、家にあり。

家の本は、身にあり     (孟子)

 

家訓ニスト流に、読み砕くと、

 

評論家ぶって、国を語っても、結局国家とは、あなた自信の姿です。

郷土の文化と風習は、受け継ぎあなたが作るもの

新しい地域をつくるためにまずはあなたの「家」から始めてください

 

あなたの街で、JCはどんな存在ですか?

少なくとも南双葉では、JCは唯一の希望のように感じました。

青臭く、未来を語り。あるひとは、商いを通じ、あるひとは、例会を通じ、地域のおかれた現状と、真摯に向き合う南双葉のメンバーさんこそ、JAYCEEの鑑であると、断言できます。

 

この日の例会では、例会前に川内村役場にて現状の問題点の報告と、除染作業の現場の見学、そして汚染土の仮置き場の視察の機会を設営いただきました。

単にオブザーブするだけでなく、お互いに学び、気づきあい、成長できるJCの神髄を観た1日となりました。

 

最後になりましたが、設営いただきました小野田理事長さま他、南双葉JCのメンバーの皆様。そして、例会の窓口としてご尽力いただきました荒俣委員長をはじめ、LOM支援委員会の皆様。無理な?お誘いにも関わらず快くご参加いただいた関川理事長をはじめとする鉾田JCの皆様、あらためて感謝もうしあげます

 

こんないい例会はめったにありません!

微力ながら例会のお手伝いをさせていただいた家訓ニスト。これからも南双葉の勝手に応援団を標ぼうして、影に日向に、そして家訓づくりにお手伝いさせていただくことを宣言します! 本プログラムは南双葉で使っていただくために開発したのかもしれません。改めて、出会いに感謝。そして未来に感謝です!