家訓創世記 外伝として、2011年 日本青年会議所 徳溢れる心醸成会議で担った運動の紹介をさせていただきます。
家訓づくりは、徳溢れる心を醸成するパーツです。そして、パーツは1つでは何の意味をもたず、それぞれの部品が組み立てられて、初めて人の役にたつ道具になるのではないでしょうか?
今回は、第3小会議を束ねた島川副議長(東大阪JCより出向)の軌跡を紹介させていただきます。
第3小会議が、担った役割は、教育システムそのものの再構築を担うことでした。日教組や、モンスターペアレンツの問題など、子どもたちを取り巻く教育環境には課題が多いのも事実です。誰もが課題であると感じているなのに、じゃ誰がやるんだ?そんな堂々めぐりの議論がつづいているのではないでしょうか?こうした「だれとく?」の問題に切り込むことこそ、青年会議所の役割です。そして、この尊いミッションに挑戦したのが、島川副議長でした。
11年度は、民主党政権下の時代です。当時、文部科学省副大臣を務めていた鈴木寛さんは、「熟議」という手法を提唱しています。
【熟議】とは、多くの当事者による「熟慮」と「討議」を重ねながら政策を形成していくこと。政策を形成する際、
①多くの当事者(保護者、教員、地域住民等)が集まって、
②課題について学習・熟慮し、討議をすることにより、
③互いの立場や果たすべき役割への理解が深まるとともに、
④解決策が洗練され、
⑤個々人が納得して自分の役割を果たすようになる、
というプロセスのことをさします。
何度か、熟議の現場に立ち会っていましたが、参加者の相互理解がふかまり、熟議開催後は、旧知の仲のようになるのも熟議の魅力です^^ えらい先生同士があつまり、会議を重ねても問題解決にはなりません。しかし、熟議開催後の人間関係を素にすれば、10年かかる問題も、居酒屋で解決がはかれるようになる! これが、熟議のリアルです。
青年会議所では、熟議の手法をLOMに紹介し、賛同をいただいたLOM内で、関係者をよびこみ「リアル熟議」の実施を重ねました。また、11年度以降、12年度には、名古屋青年会議所さまや、13年度には、日本JCの未来を切り拓く日本人育成会議の手によって、熟議の開催や、手法がブラッシュアップされつづけています。
背景と目的がしっかりした事業は、かならず引き継ぐ人がいる!
「家訓づくり」がフラフラしているのに比べ、島川さんが築いた「熟議」という種は、芽をだし、しっかりと根をはり、収穫をむかえようとしています。
井戸を掘った人のことを忘れるな・・・中国ではそんな諺(ことわざ)があるそうです。
日本JC,そして、教育行政のなかで、たしかに井戸をほった第3小会議 島ちゃんの挑戦をここに記します!
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