地名にまつわるエトセトラ

画像:がんばれ東北!の応援は嬉しいが、茨城は東北ではない(T_T)/~~~
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人々の営みの前に地名があり、そして人々がその由来を忘れても、地名だけは、長い歴史を悠然と旅をしていきます

 

たとえば、昭和になって出来た地名「夢の島」。東京湾で行われたゴミの埋め立てによって誕生した島です。当たり前ですが、広い海原に「地名」はありません。しかし、埋め立てが進み島となり、いつしか目的地になるようになると、目印的な「地名」をつける必要性がうまれたことが予想されます。そして、ゴミという悪い印象を打ち消すために、「夢」という文字を当て、それが「夢の島」通称として定着していったように予想されます。

 

アメリカ、ニューヨークを有するマンハッタン島の地名の由来は、インディアン部族のデラウェア(レナペ)語の「丘の多い島」に由来し、日本でも、北海道の札幌は、アイヌ語で、サッ・ポロ・ぺ、「乾いた広大な川」という意味となるそうです。インディアンや、カウボーイが、街から姿を消しても、地名は、歴史を語っています。

 

 

あなたの住んでいる街の名前を教えてください。

あなたが知らないだけで、その地名には、土地に潜む古い記憶が残っているはずです。

 

市町村合併がすすみ、味気のない地名も多くなっていますが、「字」(あざ)と言われる小さい単位の地名は生き残っています。わたしが、住む県は、茨城県。これを昔は、常陸の国と言いました。常に陸がつづくという意味で、海と山の産物が豊富にあり常世の国(極楽)のようであったとも評されていました。

 

茨城より常陸の方がしっくりくるのが不思議です。

同じように、長野県というより、「信州」の方がいいと思いませんか?

 

茨城や、長野など、しっくりこないのには理由があります。実は、県の名称は、明治になり、やっつけ仕事で定められたものでした。1000年の謂われのある県名(国名)を戻すことから、地方の時代がやってくると家訓ニストは考えます。

 

県名があり、市があり、そして、住所にも載らない地番を田舎では、字(あざ)といいます。

わたしが住む字(あざ)は、「古宿」と言います。これは江戸時代の水戸街道の宿場町であったことからついた地名です。ちなみに、子供会の名前や、バス停には古い地名が残っていますのでぜひ調べてみてください^^

 

江戸時代の記憶、あるいは、鎌倉、室町、さらに平安時代っと・・・

土地で起こった出来事は、人々の記憶から去っても地名に記録されています。

 

東日本大震災、地味に被災した茨城県のなかで、堤防の決壊により水没した地区がありました。ただし、集落には水がおよばず大事には至りませんでした。その地区の字(あざ)には、【島】という名前がついていました。つまりそこは、太古は島であり、そして周囲の開墾がすすみ陸続きになっても、島(標高がちょっとだけ高い)ことを記録してたのでしょう。同じように東北でも、波分神社が建つ場所を境にして、津波の浸食が止まったとの報道がありました。

 

人にも名前があるように、土地にも名前があります。 そして、名前には「理由」があるのです。

出雲地方の旅の中で、震える地名と出会いました「神庭荒神谷」(かんばこうじんだに)遺跡です。

 

この荒神谷の遺跡では、日本史を塗り替える大発見がありました。

358本もの銅剣と、大量の銅鐸が山の中から発掘されたのです

 

そしてこの付近の集落では、荒神谷に入ると祟られるとの言い伝えがありました。

荒ぶる神の谷とかいて、「荒神谷」。そしてその字(あざ)は、神の庭と書いて「神庭」・・・

怖すぎる地名と、大量の発掘物は、この地で「なにか」が起こった事を想像させます。長い歴史のなかで、人々の記憶から、消え去ったとしても、地名に残る記憶は雄弁に歴史を語ってくれます

 

あなたの住んでる街の名前はなんですか?

大河ドラマよりも深い歴史が、あなたの足元に埋まっています。

梅雨の時期、晴耕雨読といかないまでも、お手もとのスマートフォンで検索し、ウキペディアを参考に、アースダイブ (地名をさぐる旅)のお勧めをさせていただきます^^