「家訓ブログ」検索ランキング1位の家訓二ストです^^
画像は、夜梅祭の企画で提案した人力車による街中回遊のデモンストレーションの写真です。調子にのってアクセスを増やすべく、今回は、昨日実施した夜梅祭の催事の様子をアップさせてください。
さて「夜・梅・祭」とは、日本3名園偕楽園を舞台に、夜の梅を楽しむ催事です。本年で9回目を数えることになりました。水戸青年会議所が主管し、実施させていただいています。ゼロから立ち上げた事業も、内外の注目をあつめ、数万人をあつめる催事に成長してきました。
夜桜は有名ですが、「夜梅」(よるうめ)は、まだまだ知名度の低いのが現状です。しかし、桜と梅を比較すると華やかさでは、桜。しかし香りで比べると断然、梅が勝ります。なおかつ梅の花は、夜~朝にかけ芳醇な香りを発するのです。
水戸JCでは、水戸検定や、地域を愛する多くの皆様とタッグをくみ、偕楽園の本来の魅力を発掘し、発進してきました。その集大成が、夜梅祭です。
夜梅のなしとげた数々の奇跡をここでおさらいします
①ルネッサンス・・・市民による偕楽園への回帰の効果
②エレガント・・・・偕楽園の本来の魅力を発進した(表門からの入場のすゝめ等)
③レボリューション・・・ややこしい行政の縦割り弊害を打ち破ってきた
今回は、③の行政さんとの戦いの歴史を紹介させていただきます。楽しい旅行記だとおもってアクセスされた皆様、すいません。ここから家訓二ストらしいディープな考察をしていきます。
まず、おさらいとして、偕楽園の管理の仕組みを紹介します。
日本3名園の偕楽園は、江戸時代には珍しい大衆にも開かれた庭園で、日本初のパブリックパーク(公園)と評する声もあります。その故事にならい現在も入園料をとらない運用をしています。
しかし、数億ともいわれる管理費用の負担が大きく、現在管理は、茨城県が実施しています。しかし、ここからが複雑な話で、県庁内の管轄が、「土木部」なのです。「観光振興課」ではないのがポイントです。つまり、普段道路や、湾岸の整備をおこなっている部署で、観光客をまねく庭園を管理しているのです。そのために、ハードの整備が優先されてきた歴史があります。ここが偕楽園の悲劇です。
水戸市にありながら、管轄が、県。しかも土木部。で、梅まつりの実施の際は、水戸市が主体的が運営をします。これは、完全にねじれ現象です。観光客をまねくビジョンも共有できず、少ない予算をお互いに有効に活用できない状態・・・というのが数十年単位の課題でした。
水戸JCでは、夜梅の開催にあたり、この問題と1つ1つ向き合い挑戦してきました。
そもそも、夜間開放は、ダメ。キャンドルの設置は危ないので、だめ。花火は禁止・・・ 前例がない判断が多い催事のため行政の皆様には難しいジャッジが多かったのも事実です。逆に反対していた上役の方が開催後は応援団になったことも多かったです。
本年度の夜梅でも、1つの挑戦をさせていただきました。
それが、画像の人力車企画です。今回は浅草の岡崎屋さまに派遣いただきました。水戸の風情を知っていただくために人力車というツールをつかい楽しんでいただくことを目的としています。また今回はデモンストレーションとして、弘道館~偕楽園表門までのコースをモデルコースとして提案させていただきました。古い街中を走る姿もよし、また現代の風景に人力車が走るのもまたよし。乗って楽しい、観て楽しい。それが人力車を招へいした理由です。
人力車は、道路交通法で、軽車両にあたります。つまりいつでも走れるんですね^^
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という簡単な話しではなく、運用にあたり多くの関係機関からご批判とアドバイスを頂戴することになりました・・・
新しいことは、批判をうけます。
しかしそこにビジョンがあり、しっかりとした目的があればそのトライは、無駄になりません。失敗さえも財産になるのです。人数にして、たった3人の街中回遊でしたが、この取組が次の「夜梅の奇跡」を生むことになるよう強く祈念いたします。
政治のことを、「まつりごと」と表現するのを御存知でしょうか?
本来、神様を奉る、政治をまつる、そして、賑やかに祭る。これはすべて同じ意味なのです。祭りをイベントと訳すなかれ、【まつり】とは、まちづくり、ひとづくりそのものなのです。
夜梅祭は、一夜限りの夢宴。たった一夜のために、仕事も、家族もほっぽりだして、狂宴にかけてきた実行委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。
そんな皆様が、大好きです。そして、皆様がつくった夜梅を通じ、水戸を好きになった人が増えたなら、皆様は英雄です!
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