日本JC 復興創造フォーラムによせて

画像:発災後の水戸インター
画像:発災後の水戸インター

 

愛する人を助けようとする心をあなたはきっと持っているでしょう。 

そして困った友人を救う事、これもできることでしょう。 

しかし、あなたは、友人の友人を救うために行動できますか? 

顔もみたこともない仲間のために犠牲を払うことができるでしょうか?

 

 

JCはそれができる組織です。 

 

被災と被災の間の期間。いまは、災間の時代であると、いわきJCの理事長さまは教えてくれました。そして、家訓二ストは、震災後に打つべき対策は、フォーラムではなく、祭りをつくる!ことと結論に達しました。 

 

JCとは1つの祭りです。

 

祭りとは、パッション(情熱)。非日常の宴。例会しかり、例会をつくりあげる委員会。そして、全国大会なんて、祭り以外の目的なんてありません。では、「祭り」が大事な理由ってなんでしょう?それは、賑わいで人々を元気に!なんて観念論ではなく、諸問題を解決する策が、祭りの中にたくさん詰まっているからなのです。 

 

たとえば、震災をきっかけに、連携をはかることの重要性が議論されるようになりました。でも、連携って、名刺交換をしているだけの間柄、あるいは、会議だけで顔をあわせる担当者レベルで、本当に困った時に助け合うことができるでしょうか?答えは、NOです。災間の時代に、濃密な人間関係をきづく取組が求められています。そして、そのために「祭り」、パッションが必要なのです。 

 

日本の祭りは神社に起因していることが多いです。秋の豊穣をいのるもの、あるいは、春の訪れを祝うもの。そこには、祭りの熱狂と共に、神にささげるときのおごそこさ、オンとオフが内在します。これをハレ(晴れの日、公の日)とケ(日常)、と表現してきました。 

 

今考えると、被災後、復興にむかう過程は、ハレと表現できます。それは、追悼と、復興へ向かうお祭りの過程だったのかもしれません。日本は元来、お祭り好きの民族。被災後に世界から称賛された数々の行動は、祭りの最中であったといえば、説明がつくかもしれません。

そして、震災後、3年の年月がたち、ハレの日は、3月11日が近づく数日だけのことになりました。ケ(日常)に戻ったのです。

 

  

しかし、JCだけが、祭りという名の「ハレ」の日を続けています。

そしてJCは、2011年3月11日の前から、この祭りを継続してきた団体なのです。発災後、どの団体よりも初動が早く、且つ的確に援助物資を届けた理由は、ここにあります。

 

しかし、JAYCEEの尊さをメンバーが自身が気づいていないように感じます。

 

わたし達の組織は、街そのものです、大工さん、学校の先生、商売人、主婦、政治家、医者、すべての職業をたばねるJCという組織の特徴が生かされたのが、震災だったのです。逆に、63年分の批判があったとして、このばかげた組織が、震災での活躍のために誕生していたといっても過言ではない唯一無二の存在なのです。

 

 

 

食糧をつくる会社は、物資があっても、運べない。運べる会社があっても、道は通れない。道が通れたとしても、受け取ってくれる人がいない。そして、その先で配るひとは・・・ 

 

しかし、JCは震災後、わずか数日で、この荒業をなしとげた奇跡の組織です。

 

食糧を調達し、運送業のメンバーが不眠不休でものを届け、下りないはずの道路許可をコネクションをつかい獲得し、そして顔もみたこともなくても、JCの仲間というだけでお互いを信用してきたのではないでしょうか?

 

家訓二ストも、LOMのメンバーと共に、10tトラックに積まれたたくさんの支援物資を受け取った一人です。お米や水、生活物資。驚くべきことに、大人用の紙おむつまで、その物資には積まれていました。そしてその箱には、分類しやすように統一の表示がされていたのです。わずか数日の間に、いつ、これ分類したんだろう? 誰がこの物資を託してくれたのでしょう? そして受け取った物資をぼくらは、誰に手渡すべきなのだろう?

 

その答えは、各々がやるべきことをやってきた積み重ねです。そして、その積み重ねは、JCの友情に裏付けられたものです。  

震災後、各地ですすめられている防災計画や、地域での新たなネットワークづくり。なんてことはないJCのパクリ。あるいは、JCというシステムのアウトソーシングです。

 

JCとは20~40歳までが参加できる祭り。でも祭りを通じて35000人の仲間がバカになり、そしてかけがないのない仲間をつくっています。そして、OBまでふくめれば、文字通り日本を動かす日本一のバカが集う組織です。

地域に足りないものは、祭り。祭りを通じて、市民がバカになる必要があり、そして、地域でいきる意味を確かめ合う必要があるのです。 

 

だったら、祭りをつくればいい。各地会員会議所で、祭りを立ち上げてきた歴史は、偶然の産物ではないと家訓二ストは提言します。そして、地域を豊かにし、結果防災まで可能にするJCのノウハウ、「神の公式」を日本全体に広げるべきなのです。

  

 

祭りという熱狂は地域の諸問題を解決していきます。郷土愛の醸成や、被災後の復興まで、すべてを解決する答えとなるでしょう。 

 

JCメンバーの皆様、悲観することはありません、我々以上尊い組織は世界中にありません!胸をはり、ビジョンをかかげ、次の災害にそなえ、委員長さんは、目の前の例会の準備にそなえ、理事長さんは、初心の達成に心をくだき、卒業生は、12月までしかない、最後の祭りを満喫していきましょう

 

 祭りとは、熱狂です。それは、ハレの日です。

ハレの日で作られる人間関係は、ケ(日常)を豊かに、次の祭りを迎える日まで、友情という名の絆を作ってくれます。

災害と災害の間、災間の時代。365日、24時間、地震が起こったことを想定し、あるいは被災地のことを考え続けることは、現実的ではありません。

 

では、災間の時代に何ができるか?

JCをしてください。

祭りの熱狂に酔ってください。そしてこの熱狂を地域に広げ共に、楽しんでください。
 

被災後のカオスのなかで、マニュアルなんて役に立ちません。想定外のことが起こる・・・だから災害なのです。災間の時代に、できること、JCをしてください。次の災害がおこるのは、明日かもしれませんし、100年後かもしれません。来ないことを望みながらも、その日に備え、JC運動に身をゆだねましょう。


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