教育は、いつから学校だけのものになったのでしょう?
それは、一種の思い込みです。今も昔も、「行政、地域、家庭」、それぞれが役割を果たして教え育むことが可能になるのではないでしょうか?
問題はそのバランスです。行政サイドからの問題は、地域を巻き込む力が弱い、そもそも、巻き込もうとすしても旧態依然の教育村のシステムが機能していない・・・という問題が横たわっています。
地域からの問題は、地域の資源が、教育現場に反映されない問題です。この時の資源とは、人。行政から見ると教育はコストですが、地域からみれば、教育は、喜びなのです。地域には、青年会議所のような有志の団体や、町内会。あるいは定年をむかえたシニアの皆様など、各種のスペシャリストが眠っているのです。
そして、最後に家庭からの問題は、悪平等、プライバシーの美名のもとに、個々の家庭環境に介入できなもどかしさや、熱心すぎる親御さんの過干渉の問題などがあげられます。
問題山づみだな・・・とあなたは感じますか?
家訓二ストは、そうは考えません。問題が分かってりゃ、改めればいいことです^^
ということで、そんな教育問題を憂い、あるいは地域、地域で活動されるオピニオンリーダーを一同に介して行われている「全国学びとまちづくりフォーラムIN佐野」に、水戸青年会議所を代表し、公務のため出席できなかった理事長の代理として、パネリストとして登壇させていただきました。
会場をわけ、たくさんの分化会が進行する姿は圧巻でした。また多くの関係者が集うなか、フォーラムだけでなく、主催者、パネリスト、受講者・・・。縦、横、ななめっと貴重な人脈をつくれるのも、このフォーラムの特徴です。
全国大会の名のとおり、素晴らしい機会を頂戴しました。
水戸青年会議所からは、子ども向けの事業として、38年つづく継続事業のちびっ子広場の取組を紹介しました。また教育問題の解決にむけて、卵が先か、鶏が先か・・・っと、子どもの問題は、親の問題であると宣言し、家訓づくりプログラムの開発に至る背景や、活動をプレゼン致しました^^
親学の切り札として、家訓づくりプログラムに絶対の自信がある家訓二スト。しかし、子どもむけのプログラムには、まだまだ研鑽が足りません。この日、同じくパネリストとして同席させていただいた朝霞青年会議所さま、佐野青年会議所さま、横須賀防災教室を主催される消防本部さま、コーディネイト役の朝霞第五中学校の加藤校長、最後に総評をいただいた茨城県の柔道界の重鎮、仮谷様を加え、当日の様子を備忘録として記載します。
~備忘録~
・防災学校を主催しているが、大震災後3年がたち、関心がへってきた
・怖さを体感させるために、割れたガラスの上を歩け・・・ないので、卵の殻のうえを歩かせる^^
・土地柄をいかし、自衛隊等の施設も活用し、展開している
・こどもにとって、いいのは、斜めの関係。まったく知らない社会人と学生、こどもたちが事業を通じて触れ合うのがいい
・子ども達が自分で考えて企画することで、熱心に参加してくれるようになる
・一度かかわると、翌年からはボランティアとして参加をしてくれるようになった
・地域で、こどもたちを育みたい
・朝霞に東洋大のキャンパスがあったことで、連携し、一緒にこども大学を運営している
・地域環境に着目し、ゴルフを素材としてチョイス、こどもたちに身近に感じてもらえるミニゴルフを提供した
・女子力アップという分化会があるように、来年はオヤジ力アップの分科会を開催したらどうか
・地域、家庭、行政が連携しなきゃいけない。とくにシニア層を使わないともったない
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なかでも、朝霞JCさまの朝霞こども大学の取組は秀逸でした。
こども大学とは、小4~6の子供たちが、実際のキャンパス内で、学校で教えてくれない内容の授業をうける取組です。そして、受講するだけでなく、「ミニあさか」として子ども達自身が企画、運営をおこない学園祭?を企画しているそうです。昨年度は希望者がおおく1000人もの申し込みがあったそうです。(詳しくは、こちら・・・)
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/kodomodaigaku/kodomodaigaku-asaka-h25.html
この日も発表のためにボランティアの東洋大学の学生さんが参加しており、たくさんの受講者の皆様の前で堂々と発表していました。大学生も、ぼくから見たら子どもですが、小学生の目線でいうと大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんに当たります。ちょっと前なら、地域内のお祭りや町内会で交流できた関係も、こうした取り組みがないと断絶してしまっているのが現状です。
こどもは、こどもから学ぶんですよね^^ 逆に、おっさんが口酸っぱく説教しても、まったく話をきいてない(*_*)
こども大学でまなぶのは、こどもです。しかし本当に成長していくのはボランティアとして支える学生スタッフなのかもしれません。
朝霞の糸魚川副理事長からは、斜めの関係性の利点を紹介いただきました。社会のなかで縦の関係はある。友達のような横もある。しかし、まったく接点のない斜めの関係を事業をつうじして構築していくことで、おのおのが成長していくものだと・・・
なるほど、「斜め理論」いいですね!
ちなみに、この糸魚川さん、家訓づくりプログラムの創世記にお手伝いいただいたメンバーです。まだ、プログラムともいえないグダグダしていた折、当時のボス、穂坂議長に呼び出され、バツが悪そうに会議に加わってくれたのを覚えています。
時代を超え、場所をかえ、家訓づくりで頂戴したご縁が、不思議な形で、つながることがよくあります。
これも、一種の「斜め」の関係なのかな?
全国学びとまちづくりフォーラムの大盛会と、このご縁が、再び違う形で結ばれることを祈念し御礼と代えさせていただきます。ご設営いただいた皆様、お招きいただきありがとうございました。
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