堀江貴文(ホリエモン)講演会 備忘録

風にたなびく旗をゆびさし、和尚は従者に尋ねました。

「おまえには何が見える?」と、ある従者は、「旗が風で動かされている」。またある従者は、「風が、旗を動かしている」と言いました。和尚は、最後にこう言ったのです。「旗をみて、お前たちの心が動いた」っと

 

禅問答からこんにちわ。

水戸青年会議所2月例会では、ホリエモンこと、堀江貴文氏をお招きし講演会を企画させていただきました。また、トークバトルとして、水戸市長 高橋さまもご臨席たまわり、貴重なお話を聞く機会となりました。

 

冒頭の禅問答のごとく、機関銃のように発せられるホリエモンの言葉は、核心をついているようであり、また、はぐらかされているようでもあり、とても一言で表せない概要でした。破格(はかく)とは、格を破るの意。まさに破格の人物であったことは確かです。

 

今回、ホリエモンを招へいするにあたり、様々な意見をいただきました。まず触れなくていけないのは、氏の前科についてです。一般にライブドア事件として知られる一連の報道は、時代の寵児であった堀江氏が、転落していくさまをリアルタイムでお茶の間に届け、視聴率をかせぐコンテンツとして、メディアを独占していました。これは、メディアの自作自演の劇場型の報道です。

 

事件は、粉飾決算により、投資家をあざむいた罪が該当します。この場合の被害者は、投資家です。悪ではありますが、儲けを狙う投資にリスクはあり、公の金に手を付けたわけでも、おじいちゃん、おばあちゃんを騙したわけでもありません。

その点では、公共工事の談合や、公務員による公金の使い込み、補助金の不正還付等の事件の方が悪質であると断言できます。しかし上記の罪で、懲役をくらったという話は聞いたことはありません。

 

また、粉飾決算についても、法的解釈では、限りになく黒にちかいグレーでも、無罪は無罪です。逆に、東京地検特捜部が動くような事件では、なんじゃかんじゃで、有罪にされるケースが見受けられます。つまり国策捜査、逮捕ありきの、みせしめ検挙です。

家訓二ストは、堀江氏は無罪であったし、見せしめのためのパンダであったと同情します。事実、この後、大手銀行による粉飾決算が露呈していくなか、一切の検挙も、懲役刑も実行されることはありませんでした。

 

「罪をにくんで、人を憎まず」が、法治国家の原則ですが、逮捕ありきの逮捕、もっと言うと、人(ホリエモン)憎しの逮捕では、北朝鮮以下の国家ではないでしょうか?

はからずも、講演会のなかで、堀江氏は、国家対国家の戦争から、国家対個人の戦争が始まっている。そして、国家と個人の関係性が薄れ、それさえも疑うべきだとの提言をいただきました。

 

人を食ったような発言でしられる堀江氏。時代をくい、金をくい、そして堀の中の飯を食い・・・

でも、彼から一切の言い訳も、後悔も言葉できくことはありません。

あんな風貌で男の中の漢(おとこ)、堀江貴文。では、備忘録をどぞっ

 

■堀江貴文 講演会 備忘録■

 

(水戸の可能性についての提言)

・とにかくおもしろいことしないと人はこない

・東京に近すぎることが、最大の弱点。だって東京のひとは水戸にいく必要がない

・水戸のいいところを知ってもらう・・・でなく、知らせるためにやることはある

・たとえば、パワーブロガーの存在、芸能人や、調査会社よりも費用対効果はたかい

・SNSの時代になり、人は、地域や組織でなく、フォローワーとして、「個人」につく

・聖地巡礼はいい

・佐賀県の武雄市では、図書館をTSUTAYAに委託し、観光名所にまでになった。実際、見に行きたくなって武雄市まで、いった。そういう時代。

・水戸といえば、納豆。あとは知らない・・・ んっ黄門様もか。

・奇抜なことがいい、最近の成功例は、ふなっし~。非公認というコンセプトも抜群だった。

・お役所でやるとスマートすぎる。

・納豆でいうと、N-1グランプリ(納豆を活かした食材バトル)なんていいのでは?

・納豆はすごい可能性がある、だって僕も食べなかったが、今は食べている。同じように世界63億人へのチャンスがある

・20年前Jリーグの発足時では、イギリスのプレミアリーグと、規模では一緒だった。違ったのはグローバル戦略。20年たち、差は天と地ほどの差になっている。おなじように、即、世界をめざせ、納豆もね

 

(人生論)

・過去にとらわれず、未来をおそれず。いましかない。不安ばかりじゃだめ

・ルールをうたがえ

・飲酒運転がいけない?その理由は何か?疑う要素がありすぎる

・飲酒運転のとりしまりは、警察官の点数かせぎ、楽に検挙できるから、本来とりしまる事件は動かない

・飲酒運転がだめなら、全自動車に、飲酒検知器をつけ、強制的に運転できないように配備しろ

・人生にレールなんかない。親のいうことも、社会のいうことも聞くな、オレのいうことも聞いちゃだめ

・すべては思い込み

・ひとの気持はわかるわけない、自分の気持ちだってあやしいものだ

・損きりをする、こだわらない。

・いまこの瞬間に、変われる。

・チャンスはどこにでもある。

・不幸にみまわれとき、助けてくれる仲間が大事。

 

・人に頼る才能、人に甘える才能が大事、むしろそれだけでいい。

 

・・・・・・・・・

ホリエモンの講演会をきいて、感じたことは、んっ?オレと似ているな?っと

 

話す話しは、家訓二ストの運動と真逆でありながら、問題解決にせまるアプローチはそっくりな点。つまり、考える方法が似ているのです。これは、理系のひとの特徴で、仮説をたて、実験?し、修正し、次の仮説を考える。問題をとくのが文系。問題をつくるのが、理系なのです。

 

家族に帰るべきだという家訓二スト。そして家族を捨てろ!とは、ホリエモン。

でも、不遇な時代を支えてくれる仲間が大事、友人に甘える能力をみにつけろ!というのが良かったです。

 

真逆な二人の男、ホリエモンと家訓二スト。でもどちらかが、世界を変える気がしています。

知名度、影響力、発信力、行動力・・・。今はすべてかないませんが、それは、「今」です。

風でなびく旗のように、このブログから、あなたの心を動かします!