偉人家訓伝①「伊達正宗の家訓」

画像:正宗ツマミン
画像:正宗ツマミン

突然始まった、偉人家訓伝。40人分の家訓の紹介をする依頼がはいったので、ブログに反映させながら、添削していきたいと思います^^

 

はえはる1回目の連載は、東北の漢 「伊達正宗」です

 

 

■伊達政宗

 

仁に過ぐれば弱くなる。

義に過ぐれば固くなる。

礼に過ぐればへつらいとなる。

智に過ぐれば嘘をつく。

信に過ぐれば損をする。

気長く心穏やかにして、万に倹約を用いて金銭を備うべし。

倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり。

この世に客に来たと思えば何の苦もなし。

朝夕の食事うまからずともほめて食うべし。

元来客の身なれば好き嫌いは申されまじ。

今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆のお暇申すがよし

 

伊達政宗は、戦国時代の武将。出羽国(羽州)と陸奥国(奥州)の戦国大名。陸奥仙台藩の初代藩主。本姓は藤原氏。家系は伊達朝宗を祖とする伊達氏。第16代当主・伊達輝宗と最上義守の娘・義姫(最上義光の妹)の嫡男。幼名は梵天丸、字は藤次郎、諡号は貞山。神号は武振彦命で、青葉神社に祀られる。後世には「東北王」や「奥州の虎」、幼少時に患った疱瘡(天然痘)により右目を失明し隻眼となったことから「独眼竜」等と称されている。

辞世の句は、「曇りなき 心の月を 先だてて 浮世の闇を 照してぞ行く」

 
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現代まで、「伊達物」という言葉を遺した派手好きで知られる正宗公。しかし子孫に残した言葉が、ものすごい等身大で素敵です。

いいパパぶりを感じる至極の言葉の数々が、偉人家訓伝選出の理由です。とくに飯がまずくても、褒めて食え!なんてのがいい^^

 

この世に客と来たと思って、多少のことは我慢して、なおかつ挨拶だけはちゃんとするんだぞ!っというマイホームパパ感満載の家訓です

 

しかし、正宗公の半生をたどると、アットホームとは程遠い劇的なものとなります。

 

①病気で片目を失明

②跡目争いの中、実の母親から毒をもられる

③いろいろあり、父親を殺害

④東北王になるも、秀吉、家康にいいように使われ苦労するが、粘りに粘り、今に続く仙台を建設

 

渡る世間は敵ばかりのすごい人生(><)

往年の大映ドラマばりの劇的すぎる人生を送った中、家族を思う気持ちの部分に、色濃く人生観が出ているな・・・っと歓心するばかりです。

 

好爺とも言える正宗ですが、そこはやはり戦国の雄。

秀吉→家康っと天下人が変わるなか、起死回生の策として、秘密裡にスペイン国王に密使をおくり、最後の最後まで天下統一をあきらめていなかったっという、「したたかさ」も好印象です。

 

ちなみに、辞世の句は、

「曇りなき 心の月を 先立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く」

 

正宗公、恰好良すぎます!

家訓二ストも、現代の正宗をめざし、家訓づくりを通じて、浮世の闇を照らしつつ、あわよくば天下統一。世界征服を実現させます^^