イグノーベル賞と家訓づくりプログラム

画像:新見先生の受賞の様子
画像:新見先生の受賞の様子

本家、ノーベル賞は有名ですが、それに劣るとも勝らない?ユニークな賞があるのを皆様、ご存知でしょうか?

その賞の名を「イグノーベル賞」といいます。

91年 科学雑誌が企画し設立。以後世界の人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究に対し様々な賞を授与してきました。

 

日本からも、多数の受賞者を排出しています! 例をあげれば

・92年 足の臭いの研究

・95年 鳩を訓練すればピカソとモネの絵を判別することが可能か

・97年 たまごっち

・02年 犬語翻訳機 「バウリンガル」

・03年 鳩が嫌いな銅像について

・04年 カラオケの発明について

 

とほほ・・・っなるユニークすぎる研究?が並びますね^^ しかし小難しい研究者の世界が、脱力感と共に親しみがわいてきます。

 

そして、本年また一人、日本人から受賞者が誕生しました!

栄誉なる賞に輝いたのは、帝京大学准教授 新見先生です。

先生は、免疫学の研究を手掛けており、本職の研究の傍ら、実験室の隅でコソコソっと行った研究が、イグノーベル賞の名誉に輝きました。

 

その研究とは?

「心臓移植をしたマウスにオペラを聞かせると免疫が抑えられ寿命がのびる」

 

というもの。だから!? という感想っと、えっすごくない!?っという研究ですが、先生のコメントを読むと、奥深さを感じます。

 

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 心臓移植後のマウスは免疫を抑制しないと平均7日で死んでしまう。それが、オペラ「椿姫」を聴かせると平均26日、モーツァルトでは20日、アイルランド人の女性歌手、エンヤの歌では11日、それぞれ生存期間が延びた。しかし、小林克也の英語のCDや工事現場の音では延びなかった。

 

 免疫のコントロールを脳が行っていることを証明した研究で「イグ・ノーベル賞」医学賞を受賞した研究チームの一人。「この賞は人々を笑わせ、そして考えさせる研究に贈られるもの。評価してもらったのはうれしい」

 

 専門は末梢(まっしょう)血管外科で、帝京大医学部外科の准教授。日々の臨床で、ストレスの有無が患者の症状に影響することを目の当たりにしたことが研究のきっかけだった。末期がんで余命3カ月といわれた患者が3年以上生きたり、1年以上は大丈夫とみられた患者が1カ月で亡くなったり…。現在の医学では割り切れない症例を見て、「脳が体の免疫に影響を与えている」と確信した。「『病は気から』は、あながち嘘でないことを証明した研究。真実であることをはっきり証明できれば、本物のノーベル賞も夢ではない」

 

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本職のノーベル賞では、脳科学、そして免疫学での受賞はまだないそうです。

 

ⅰ-PS細胞は確かにすごいが、それが実現するまで、10年、20年という月日がかかります。病気を治す治療はえらい。しかし免疫学は、「病気にならない身体」をつくるもの。っであれば、新見先生の研究は、もっとすごい!

オペラでネズミの免疫力があがり寿命が延びるのであれば、人間だって同じこと、踊るアホに聴くアホ?。同じアホなら、聴かなきゃ損損^^

 

最先端の科学をひも解いてみれば、なんてことはない、「病は気から」

古からの言い伝えが正しかっただけのお話です^^

 

新見先生は、「音楽」の次に「匂い」での免疫効果を実験中で、ゆくゆくは住環境全体での免疫効果を証明したいっとの野望を掲げています。

 

「ここちよい」と感じる場所で、あるいは、誰かのために頑張る行為が、免疫力をたかめる。当たり前のことのようですが、21世紀の科学の力をもってしても、この因果関係は、証明するのは非常に難しいようです。

 

ここちよい自宅で静養しているほうが、幾分も寿命を長くできる可能性を感じます。また病院で献身的な看病をするご家族の姿も、医学的には、この頑張りって、「ない」こととされがちですが、現場のお医者さんや看護婦さんは、経験的に、人同士の内面からくる「免疫力」の可能性を知っているのかもしれません。

 

一昔前の病院では、アルコールの消毒臭にみちた病室でとにかく静養しろっと、冷えた御飯。そして心地よさゼロの相部屋で、逆に病気を蔓延させている?ような印象さえありました。

病院で人生を終えることが当たり前になりつつあるのも、病を「癒す」のでなく、「病気を治す」という、科学至上主義の産物かもしれません。今後、新見先生をはじめ免疫学の研究が進めば、非科学的と切り捨てられてきた部分が、未科学の分野として人間性の回復という福音をもたらすようなきもします。

 

あなたにとって、ここちよい場所ってどこですか?

そんな場所には誰がいますか?

そして、あなたは、誰かの支えになっているでしょうか?

 

イグノーベル賞に輝いた新見先生の音楽による免疫学の研究の延長線に、

家訓づくりによる当たり前の生活の素晴らしさが、役に立つ時代がまもなくやってきます。

 

ユーモアあふれるイグノーベル賞受賞者から、本物のノーベル賞受賞者も誕生した時代です。新見先生が、イグから、ノーベル賞へ。そして、家訓づくりも、ちゃっかり受賞へ!

 

ちなみに、本家ノーベル賞にくらべ、ユーモアを大事にするイグノーベル賞。

授賞式への旅費は自腹。賞金は、本家が1億円・・・に比べ、こちらは10兆ジンバブエドル(10ドルぐらい?)だそうです。今回受賞された新見先生にも、ユーチューブで勉強しておけっと大胆な引継ぎがあった模様^^;

 

ユーモアは人生を豊かにする。

なおかつ音楽は、人生を豊かにし、寿命もちょっこり伸ばしてくれる!

こんな素敵な研究を続ける新見先生の活動に敬意をはらい、かつそれを知らせてくれたイグノーベル賞に、第1回 家訓二スト大賞を授与させていただきます!