夏目漱石先生と考える 家訓づくりがノーベル賞をとる理由

画像:草枕・・・
画像:草枕・・・

家訓づくりプログラムは、日本全国津々浦々をまわり、恐ろしく地味に、そして確実に、家族に福音をもたらす方法を伝授してきました。

 

マーケティングの世界では、この手法をフォーカスマーケティングと呼ぶそうです。1万人のデータ分析でなく、たったひとりのニーズを徹底的に洗い出すことで、10万人に訴求できる本当のニーズをさぐることができるそうです。

 

実際に、食器洗い機の拡販に際し、機能性の宣伝に特化していたものを、フォーカスマーケティングの結果、夫婦喧嘩の要因が、食後の食器洗いから端をはっしているケースをつかみ、以後、家庭円満の秘訣として食洗機を紹介したところ、旦那から、あるいは奥さんからの贈り物として爆発的に販売数が増えたそうです。

 

家訓づくりは、100名を超える多くの皆様に受講いただくのには、不向きのプログラムです。しかし10名前後の少人数、もっといえば1名の受講生の人生をかえることを目標に開催を重ねてきました。

 

開催時に集まっていただく、10名、あるいは20名っといった皆様にとって、お預かりいただく90分の時間を、その後の人生でかけがいのない時間にしていただくために、工夫をしてきたつもりです。10名の受講生の中、たったひとりでも家訓を作成いただき、ご家庭ないで唱和をいただければ、人生を豊かにする「魔法」がかかることを知っているからです。

 

ひとりを変えられない運動に、未来などなく。逆にひとりを変えることができれば、社会は確実に変革にむかうっと、家訓二ストは考えます。

 

夏目漱石は、著作「草枕」の冒頭にこんな一文を寄せました。

 

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山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

 

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テレビをつければ、評論家や、専門家が、意味ありげな表情で社会がわるい、世間が悪いっと騒ぎ立てます。じゃ、世間ってどこにあるの?といえば、1万軒たばねたものでも、市でも、県でも、国でもなく、所詮、あなたが住んでいる場所と2~3軒をたばねたものだと漱石先生は、指摘しています。

 

世間が悪いのでなく、わたしがわるい。そして悪いと思うなら、まず一番近い場所から変えていくべきです。

社会を構成する一番小さな単位は、「家庭」。そしてそれは、一番大きい単位でもあります。

 

家訓づくりプログラムは、家庭という一番小さい大きい単位に対し、フォーカスマーケティングの手法で、社会に前向きな変化をもたらす魔法をかけてきました。大きなことはいえませんが、ノーベル平和賞をとってしまう理由はここにあります^^

 

家訓づくりプログラムの受講、およびノーベル財団の皆様、ご連絡をお待ちしています^^