「家訓」はことば。そして行動がそのことばに命を吹き込みます。
古より日本では、言葉には霊が宿り現実の世界を操るものとして、忌み嫌う文化がありました。これが「言霊」(ことだま)です
言霊の影響なのか?
日本人、とくに政治家は、ことばを上手に使えません。
「おとこは黙って、サッポロビール」
黙ってかっこいいのは、昭和まで。
平成の世の中では、言葉を発し、自身へのプレッシャーをかけることが求めれます。
平成25年9月26日 東北楽天イーグルスがパリーグで優勝を決めました。
球団発足から9年、そして震災から3シーズン目の快挙です。
楽天の快挙に、家訓二ストは3年前のある光景を思い出しました。
3月11日の震災時、プロ野球は開幕を控えた時期でした。そして少し遅れて、4月2日。プロ野球の開幕の日、選手会長としてスピーチをしたのが、楽天の嶋選手です。
野球は、1円の生産もしない所詮、球遊びです。
国難ともいえる状況、まして被災地のど真ん中で、野球なんてできるのか?
開幕を反対する様々な意見のなか、誰よりも葛藤したのが野球選手自身だっと思います。
交錯する意見、混迷する復興への道。誰も答えの出せない状況の中、1つのスピーチが、野球だけでなく復興へのスタートを宣言することになったのです。
そしてこのスピーチは、野球の枠をこえ、東北全体を、日本全体を勇気づけていくメッセージになっていきました。
「みせましょう 東北の底力を!」
見てください! 嶋選手の言霊をっ<(`^´)> 以下全文掲載です!!
本日は、このような状況の中、Kスタ宮城に足を運んでいただき、またテレビ、ラジオを通じてご覧いただき、誠にありがとうございます。
この球場に来る事が簡単ではなかった方、ここに来たくても来られなかった方も大勢いらっしゃったかと思います…。
地震が起こった時、僕たちは兵庫県にいました。遠方の地から家族ともなかなか連絡が取れず、不安な気持ちを抱きながら全国各地を転戦していました。報道を通じて被害状況が明らかになっていくにつれて、僕たちもどんどん暗くなっていきました。その時の事を考えると、今日、ここKスタ宮城で試合を開催できた事が信じられません…。震災後、選手みんなで『自分たちに何ができるか?『自分たちは何をすべきか?』を議論して、考え抜き、東北の地に戻れる日を待ち続けました。
そして開幕5日前、選手みんなで初めて仙台に戻ってきました。
変わり果てたこの東北の地を『目』と『心』にしっかりと刻み、『遅れて申し訳ない』と言う気持ちで避難所を訪問したところ、皆さんから『おかえりなさい』、『私たちも負けないから頑張ってね』と声を掛けていただき、涙を流しました。その時に何のために僕たちは闘うのか、ハッキリしました。この1カ月半で分かった事があります。
それは、『誰かのために闘う人間は強い』と言う事です。
東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう。今、この時を。
絶対に勝ち抜きましょう、この時を。
今、この時を乗り越えた向こう側には強くなった自分と明るい未来が待っているはずです。
絶対に見せましょう、東北の底力を!
本日はありがとうございました
コメントをお書きください