写真は、ご存じ「伊右衛門のお茶」
そして、製造の福寿園は、11年度の日本JC会頭である福井先輩の会社です。
福寿園さまは、創業1790年。老舗中の老舗であり
なおかつ、サントリーさんとのコラボを実現するなど老舗の地位に甘んじず
成長を続きている企業でもあります。
日本には創業200年以上の会社が3000社あると言われており、
世界にも希な老舗大国です。これを世界の主要各国と比較するとドイツが2位で800社
アメリカが14社、中国に至っては9社という状況です。
いかに歴史を持った企業が多いかと意味あいに加え
その企業郡を調べると4割の企業に家訓があり口伝を含めると8割の企業に何らかの価値観の伝承があることがわかりました。
福寿園さまは、「無声呼人」(むせいこじん)という家訓があるそうです。
徳のある人のところには、声をかけなくても人が集まるという意味になります。
老舗企業の家訓を調べていくと、いっちゃえば、金儲けにすぎない「商い」を
高い道徳観で昇華している様がよくわかります。
そして、世界に類をみない老舗企業群の存在は、「金儲け」の前段に社会のありかた
そして社会に必要とされる企業像を法人に求めてきた様がよくわかります。
長く続くのには訳がある。
住友グループ、三井グループ。財閥と言われる企業群もほとんどが江戸時代まで発祥が遡れること、そして素晴らしい家訓をもつ老舗企業でもあります。
「徳」の本家である中国では、企業の継承は多くみられません。「徳」の概念のなかでは、商いに発生する「利潤」を差別する意識が高く。これは金利を禁じるイスラムの教えについても、キリスト教社会においても同様の傾向がみられます。
ひるがえり日本においては、商いのなかに徳をもとめ、また徳をもとめることで商いがうまくいくものと、正直な経営、正直なお客様とのやりとり、あるいは利益を度外視した奉仕の姿勢、っと世界のなかでは非常識とも思える高い、高い意識が育まれています。
教科書的には「武士道」が日本人をつくってきたような書かれ方をしますが、ぼくは商人の正直さが、国を豊かにし、かつ正直ものの報われる世、天下泰平の様を司ってきたものと確信しています。
温故知新、という言葉があります。
歴史を知るということは、単純に過去の知識を増やすことでなく、「現在を知る」作業であり、「未来を予測する」知恵でもあります。
家訓ブログでも老舗企業に残る金言を随時紹介させていただきます。
そしてどんな老舗企業も、最初はただのチャレンジャーでありベンチャーでした。
企業にとっての目指すべき目標(ビジョン)。そして経験の中で培った経験を次代にひきつぐもの、それが家訓です。
企業の大小にかかわらず、家訓づくり、社訓づくりにぜひ挑戦ください。
詳しくはWebで!っていうか、このホームページで(><)
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